お遍路体験記 讃岐(香川) | 四国お遍路用品ショップ「いっぽ一歩堂」

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2006年夏、歩き遍路の旅に出ました。歩き遍路を計画中の皆さん、是非参考にしてください。 下記ボタンをクリックすると個別の日記がご覧になれます。

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讃岐(香川) 涅槃の道場23ヶ寺

お遍路三十五日目『最後の難関を越え、舞台はラストステージへ』

今日からいよいよ、涅槃の道場:香川へと舞台を移すこととなる。

讃岐

これがラストステージ。

いままで気付かなかったけど、香川って面積小さいね。
高知の三分の一くらいしかない。
意外と早く終わってしまうかも。

今日は、三角寺、雲辺寺と2つの山を越えなければならない。

だが、今日は自信があった。
体力は昨日の友人のもてなしにより充実。
気力も漲る。
ベストの状態。

曇り

しかし、天気が曇っているのが気になった。
また今日も山中に入ったらお大師様(空海)は僕に修業を課すのだろうか。

三角寺への登山は難なくクリア。
この程度の登山は今の僕の状態なら問題はない。

雲辺寺

途中、伊予三島の町を見下ろしながら歩く。
大王製紙の高い煙突が一際目立っている。

この先は、四国霊場88ヶ所中、最高峰:標高911mの雲辺寺が待ち構えている。
今日は「空」の旅である。

お遍路さん

三角寺をお参り後、霧雨が降りだした。

このくらいなら涼しくて心地よい。
今日は歩きやすいね。

徳島?

途中、「徳島県」という看板が出てくる。
「えっ、香川の間違いでは?」
と地図を確認する。

すると、雲辺寺は徳島県にあるようですね。
しかし、お遍路では讃岐の一番目のお寺となっているようです。

雲辺寺

雲辺寺のふもとで昼食。
S浦君の奥さんがお弁当をもたせてくれた。
ホントに感謝。

量もおおく、昼、夜の2食分にさせていただきました。
ありがとう。

さぁ、腹拵えも済み、いよいよ最後の難関へ。

最初の登りはかなり急。
すぐに息があがる。

登り道

平坦な道が無く、ずっと登りのため、休憩せざるを得ない。
ゼェゼェ言いながら休憩するが、蚊が大量に寄ってきてまたすぐスタートする羽目に。

くそっ、さすがに最後の難関。
そう簡単には通してはくれないか。

汗だくになり、なんとか山道を抜け、舗装道路に出た。
そこからはダラダラとゆるい上り坂。

雲辺寺

意外とたいしたことなかったな。雲辺寺。
頂上に着き、お参り。

そのときに気付いたが、空気が澄んでいてとても気持ちがいい!
霧がかかっていて、まさにその名の通り、雲の辺りの寺といった感じ。

雲辺寺

今にも、天狗や仙人が現れそうな雰囲気。
山の中にも関わらず、虫(セミ)の音がせず、ホントに静か。
こういったところで修業すれば、悟りが開けるかも、と思わせる環境だった。

雲辺寺

しばらく、この雰囲気に身を置き、下山し始める。

今日の宿は、第六十七番札所:大興寺の門前の民宿。
約9kmの道程。

山道を下り続けていくうちに、足が疲れてくる。
ヒザもガクガクいい始めた。
ふもとまで下りたとき、疲れはピークに。

あと4km。

その時!車接待のお誘いを受け、心が揺れるが丁重にお断わり。
もうここからは気合いで歩く。

宿に着いたとき、僕はボロボロでした・・・。

宿

お参り:第六十五番札所〜第六十六番札所 三角寺、雲辺寺

歩いた距離:37km
歩いた時間:11時間

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四国番外TOPICS『香川うどん巡り:かなくま餅 福田』

雑煮うどん

香川といったら、やっぱり「うどん」でしょ。
ということで、香川に入るやいなや、3食うどんで行くぞー、と意気込む。
さっそく、評判のお店に行ってみました。

「かなくま餅 福田」さんの『雑煮うどん』 462円。

こちらの本業は餅屋さん。
そこでうどんに餅を入れたところ大評判になったそうだ。

雑煮うどんには、餅が2つ入っており、単体で食べても美味。
もちろん麺もシコシコで美味しかったぁ。

かなくま餅 福田

開店直後に突撃したが、地元の人もかなり利用しているようで、味は確かなようだ。

満足、満足とお会計をしようとレジへ行くと、お饅頭を2つお接待してくれた。
ダブルの喜び!
ありがとうございました!
香川うどん巡り、幸先のいいスタートです!

須藤元気

あの須藤元気もここに立ち寄ったようです。

なんか感動。

We are all one.

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お遍路三十六日目『お大師様の生まれ故郷へ』

今日から讃岐の旅。

大興寺

お大師様(空海)が生まれた地でもある、第七十五番札所:善通寺を目指し、歩く。
朝一番で、第六十七番札所:大興寺をお参り。
すぐに次に向かい歩き始める。
今日は久しぶりに快晴で暑いくらいだ。
昨日の疲労が残っており、体が重い。

猫

なんとか第六十八番札所に到着。
ここは、第六十八番札所:神恵院と、
第六十九番札所:観音寺が同じ境内に同居しているという珍しいお寺だ。

観音寺市
観音寺

お参りするには楽だったけど、なんか違和感あり。

奥に有名な銭形砂絵がある、琴弾公園があったが疲れていたのでスルー。
代わりにその辺にあったポスターを写真に撮っておきました。

ポスター

そして、第七十番札所:本山寺に向かう途中、腹が減ってきた。
そういや、朝から何も食べてない。
前のお寺で紹介されたうどん屋「かなくま餅 福田」に立ち寄る。

餅入りの雑煮うどんを注文。(詳細は別掲) ウマイ!

UDON

うどんを食べていると、店内に「夏の日の1993」のニューヴァージョンが流れていた。
サビで、「ツー・オー・オー・シックス 恋をした〜」
と、言っているように聞こえたが、もしそれが正しければ
「夏の日の2006」ということになるのか?

いい歌はいつの時代になってもイイということだね。

うどん屋を出てから歩き始めるも、外が今日はとにかく暑い!

途中、ぶどうを一房お接待を受ける。
冷えておらず、洗わなきゃダメということなので、後で食べますね!
ありがとうございます。

第七十番札所:本山寺に到着。

本山寺 馬頭観音

本堂が国宝であり、厳かな雰囲気。
しかも、八十八ヶ所唯一の「馬頭観音」を本尊としている。

五重の塔もあり、かなり気に入りました。
何かひかれるものがあるお寺です。

今日はどんどん行くぞ。

次の第七十一番札所を目指し、
意気揚々と歩くが暑さがスピードを奪っていくのがわかった。

休憩しながら歩かざるを得なかった。
しかも、第七十一番札所:弥谷寺は山の上にあるのだ。
辛い道程となった。

弥谷寺

108段ある階段を登りきり、やっと着いたと思ったその時!
近くにいたおじさんが
「本堂はさらに上じゃ。」
と、嬉しそうに一言。
ウヘェー!

本堂へ

ヒィヒィ言いながら本堂へ。
この登りは想定外だよ。

この時点で、15:30。

今日は第七十五番札所:善通寺の宿坊に泊まる予定なので、
急がなくちゃ、と休憩ナシで再スタート。

標識

第七十二番札所:曼陀羅寺と、
第七十三番札所:出釈迦寺は近いのでなんとかお参りできるだろう。

あんまり急いでお参りをおろそかにはしたくない。

第七十三番札所:出釈迦寺のお参りが終わったのが、17:00ちょうどだった。

出釈迦寺のお参りが終わったのが、17:00ちょうどだった。
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第七十四番札所:甲山寺は明日にしよう。

直接、善通寺へ向かう。

着いたのは、17:50。

今日はがんばりすぎちゃったかなぁ・・・。

お参り:第六十七番札所〜第七十三番札所
大興寺、神恵院、観音寺、本山寺、弥谷寺、曼陀羅寺、出釈迦寺
歩いた距離:32km
歩いた時間:11時間

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お遍路三十七日目『こんぴらさんへ寄り道』

善通寺

善通寺はさすがに総本山。
宿坊も広いし、お風呂も温泉。

しかし、意外にも食事は粗食だったように思う。
風呂に入ったら疲れのため、すぐに眠ってしまった。

翌朝の朝のお勤めは5時半から。
目覚ましをしていなかった僕が起きたのが、5時20分。
慌てて御影堂へ向かう。

御影堂に着くと、もうみんな正座をして準備万端だった。
おそるおそる一番後ろに座る。
お勤めに参加していた人達は100人以上はいただろうか。
お坊さんも、真ん中に住職、両サイドに7人ずつと本格的。
お経を読むのもかなり統率されている。
朝のお勤めで、なにが辛いかと言えば「正座」です。
始まって10分程で足が痺れ、そればかりが気になってしまいます。

「心頭滅却すれば火もまた涼し」
という言葉もあるので、心を空にしてお経に集中しようとしますが、
僕はまだまだ修業が足らないようです。

お経を読むのが終わり、有り難い説教が聞けるのかと思いましたが、
善通寺の歴史など一般的な説明が殆どでちょっと残念。

仙遊寺のお勤めの方が良かったなぁ。

朝食を食べ、荷物を宿坊に預け、第七十四番札所:甲山寺へ。
行って戻ってになるが、1km程度なので問題ナシ。

今日も暑いね。
夏が戻ってきたみたいだ。

甲山寺

甲山寺をお参り後、第七十五番札所:善通寺へ。

善通寺 善通寺

境内には五重の塔があり、広い。
いつもよりもさらに心をこめてお参り。

宝物殿やらいろいろあったが、それらはスルーした。

大師堂(御影堂)が道を挟んだ別の場所にあることからも、
ここがただのお寺ではないことを物語る。

そういや、ここは香川県善通寺市なんですよね。
市の名前になっているくらいだからそうとうなもんです。

ここの宿坊に泊めていただいたことは良い判断だった。
ほんの少しだけど、仏道たるものはなんぞや、ということがわかった気がした。

そして、お参り後、僕は迷っていた。

こんぴらさんへ寄り道するか、
そのままお遍路を継続し第七十六番札所を目指すか・・・。
前日の疲労も残ってるし、こんぴらさんに立ち寄ることにした。
こんぴらさんは、お遍路の道とは逆方向。

善通寺駅

JR土讃線「善通寺」駅から、電車にのり、「琴平」駅へ移動。
ここで断っておきますが、
僕はお遍路以外の土地にまで歩きにこだわるつもりはありません。
また、善通寺駅に戻って、歩きを再スタートしますのでご心配なく。
琴平駅につくと、町がこんぴらさん一色だった。

琴平

素泊まりの宿を紹介してもらい、荷物を宿に預けて、こんぴらさんに登る。
おへんろスタイルで登ると、観光客にジロジロ見られる。
僕もおへんろ仲間がいないので寂しい。
階段を785段登り、本堂へ。

本堂

年配の方はかなりキツそうだ。

こんぴらさん

こんぴらさんの感想は、
「ふ〜ん・・・、こんなもんかぁ。」
という感じ。
数々のお寺を見て廻っている僕は目が肥えてしまったようですね。

神社の人に、
「ここは何宗ですか?」
と聞くと
「ここは神社ですから、何宗とかいうのはありません。」
と一言。

おバカな質問をしてしまい、ちょっと後悔するのでした。

観光案内
わたや

お参り:第七十四番札所〜第七十五番札所
甲山寺、善通寺
金刀比羅宮
歩いた距離:8km
歩いた時間:5時間

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四国番外TOPICS『香川うどん巡り2:おか泉』

『本格手打ちうどん おか泉』

本格手打ちうどん おか泉

11時開店なので、11時10分頃店に到着したら、行列ができてる!
慌てて並ぶ。
待ってる間も、どんどん列が長くなっていく。
いくら日曜日だからって、こんなにいつも並んでるの?

スゴイ人気だ・・・。

メニューの一番人気は、
「冷や天おろし」892円。

値段が高いので迷ったが、せっかくなので注文。
茹で上がった麺を水にさらし、揚げたての天ぷらと特製だしでいただく。

うん。ウマイ!

麺もコシがある。
だしもあってる。

天ぷらと冷たい麺の組み合わせが初めての感覚。
行列ができるだけのことはある、と納得。

おか泉

ただ、ウマイがボリュームがないのが難点。
これだけ人気があるにも関わらず、店内が狭い。
食べおわった時、行列ができてるのでゆっくりできなかった。

欲を言えば、その辺を改善して欲しい。

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お遍路三十八日目『ついに80番札所に到達!』

今日は今までの疲れが溜まっていたせいか、
いつのまにか寝てしまい、結果的に10時間睡眠をとった。

宿をでて、完全復活となるのかと思いきや、寝すぎも良くないようですね。
体が重かった。

JR琴平駅から、電車にのり善通寺駅に戻る。

お遍路の旅、再スタートである。

善通寺駅

電車を降りたとたん、小雨が降りだす。
ホント、最近は雨が多いなぁ。

第七十六番札所:金倉寺へ。

香川の道はとても親切で、へんろ看板が至る所に立ててあるので歩きやすい。
おへんろに優しい町だ。

金倉寺

その看板に導かれ、金倉寺に到着。

お参り後、境内で朝食を食べていると、おばちゃんがバナナをお接待してくれた。
ありがとうございます。
休憩を長めにとり、第七十七番札所:道隆寺へ向かう。

雨の日はイベントが起こりにくい。
語るべきことなく、道隆寺に到着。

郷照寺

入念にお参りし、第七十八番札所:郷照寺へ。

なんだかつまらない日だなぁ。
しかし、郷照寺の近くには有名なうどん屋「おか泉」がある。
開店直後を狙う。
開店時間に合わせ歩くが、雨の影響もあり、10分遅れで到着。

なんと!
すでに行列ができていた!

おへんろスタイルで列の最後尾に並ぶ。
あぁ、また世俗に戻ってしまった・・・。

15分待たされ店内へ。
一番人気の冷や天おろしを注文。

味などは別掲だが、ウマイし、珍しかった。

完食し、会計して外に出ようとすると、どしゃぶりの雨に加え、
雷が大音響で鳴り響いていた。

困ったなあ、これじゃ歩けないよ。
行列の脇で雨宿りをしていると、
行列に並んでいたおばちゃんが同情してくれたのか、500円をお接待してくれた。
ありがとうございます。

行列に並ぶ若者達にジロジロ見られる中、
郷照寺が近くにあるのでお寺で休憩しようと、気合いで雨の中を突撃!!

直後、雷が鳴り逃げるようにお寺に飛び込む。
あぁ、怖かったぁ・・・。

もう、体がビショビショだよ。
テンション急降下。

国分寺

この雨だし、今日は歩くのを控えめにしようと決意。
第八十番札所:国分寺の近くの宿を予約。

豪雨は通り雨だったようで、すぐに小雨になった。

郷照寺

郷照寺をお参りし、歩き出す。

途中、坂出市のアーケードを通るがシャッター通りだった。
日曜日なのに景気悪いね。

今日はもう急ぐことはない。

天皇寺

第七十九番札所:天皇寺の直前にところてん屋を見つけ、休憩。

八十場の清水を使ったところてんは有名らしい。(味は別掲)

今日は食べ歩きみたいになってるなぁ。
いいよね、こういう日があっても。

天皇寺

天皇寺をお参りし、第八十番札所:国分寺へ。

途中、「がもううどん」の近くを通り過ぎる。
今日はすでに閉店しているようだ。

超有名なうどん屋で、絶対食べようと思ってたのに!
・・・、残念。

猫

後ろ髪をひかれる思いで、第八十番札所:国分寺に到着。

そうだ!!
国分寺がなんで4つあるのか聞かなきゃ!

エライぞ!ヤスオ!
よく覚えていた!

国分寺

納経所のおじさんに聞くと、
昔、聖武天皇が各県に一つずつ、国分寺と国分尼寺というのを造ったそうな。

ほとんどが焼けてしまったりで残っていないが、
四国は全て残っているので、4つあるというわけ。

おじさん、ありがとう。
謎は全て解けた。

「学校で習わんかったか?」
と聞かれ、返す言葉がありませんでした・・・。

お参り:第七十六番札所〜第八十番札所
金倉寺、道隆寺、郷照寺、天皇寺、国分寺
歩いた距離:26km
歩いた時間:10時間半

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四国番外TOPICS『ところてん屋の秘密』

200年以上の歴史を誇る茶屋「清水屋」。

清水屋

八十場の清水を使ったという、『くずもち風ところてん』260円。
早速食べてみるが、う〜ん・・・、普通のところてんだよなぁ〜。
まずくはない、むしろウマイが普通さが際立っている。

くずもち風ところてん

食べおわり、店の脇から水が噴き出していた。

「これはもしかして清水ですか?」
と聞くと、
「昔はホントにキレイだったんですが、
今日のように雨の日は水が濁るのであまりオススメしません」
とのこと。

えっ、それじゃこのところてんはどこの水で作ってるの?
と、ふと疑問に思うのでした。

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お遍路三十九日目『結願2日前:運命の出会い』

四国遍路では、八十八ヶ所全てを巡拝し終えることを、
「結願(けちがん)」といいます。
その結願の日がとうとう近づいてきました。

うれしいやら、さみしいやら、なんだか複雑な心境です。

果たして、この旅で得たものとはなんなのか、
どういう意味があったのか、などをそろそろ整理しながら進まねばならないな、
という思いが胸に去来しています。

結願の日を、時間に余裕をもって迎えたいという思いから、宿の調整を行なう。

国分寺案内図

今日は、第八十三番札所:一宮寺まで行けばいいという計算になった。
約25kmの道程である。
今日は距離が短いので、朝8時と遅めのスタート。
天気は曇り。
第八十一番札所:白峯寺へ向かうが、いきなり山道となり急な登り坂。

スタート直後の運動にしちゃ、ちとキツい。
汗だくになり登る。

まむしに注意

途中、「まむしに注意!」の看板があり、ヒヤヒヤしながら歩を進める。
今日は涼しいので、まむしさんはお留守のようです。

山道の登り坂が終わり、舗装道路に出ると、後は楽。

涼しい風が吹き抜け、気持ちがイイ!
もう、ホントに秋が来たんだなぁと実感。

白峯寺

白峯寺に到着し、お参り。
ここからは瀬戸内海が一望でき、いい景色。

根香寺

すぐに第八十二番札所:根香寺へ向け出発。

山道を上ったり、下ったりだったが、足が出来上がっており、快適に歩けた。
クモの巣と蚊がいなければ最高なのになぁ。

途中、自然学習センターで教師をやっているという男性に出会う。
彼は子供たちに自然の素晴らしさを教えるべく、下見をするために山に入っていたという。
根香寺までの道が分かりにくいということで、門前までわざわざ一緒に同行してもらうことに。

別れ際にカロリーメイトを2箱お接待してもらった。
ホントになにからなにまでご親切にありがとうございます。

根香寺

根香寺をお参り後、第八十三番札所:一宮寺に向かい、山道を歩いていると先程の男性を発見。
「一宮寺までの道も分かりにくいので、地図を書いたので持っていって下さい。」

う〜ん、どこまで親切な人なんだ。

地図を見ると、詳しくビッシリ書いてある。
ホントにありがとうございました。

下山する

彼の地図をもとに下山する。
途中、おへんろ無料休憩所に立ち寄るが、僕はここで運命的な出会いをすることになる。
中に入ると、60代〜70代くらいの男性が数名いらした。
その中にこの休憩所のご主人が。
話を聞くと、この休憩所は今年の7月にオープンしたばかりであまり知られていないとのことだ。

ご主人が私財を投じて、開設したらしい。
それにしても立派だ。

ご主人に何故おへんろをしているのかを聞かれ、
「会社を興したいんです」
と答えると、ご主人は素性を明かしてくれた。

実はご主人は、大阪に本社を置く某エレクトロニクス会社の会長さんだったのだ。

驚いた。
確かにお話させていただいた時に、他のひとにはないものを感じたが・・・。

K会長に、
「会社経営の成功の秘訣はなんでしょうか?」
と、聞いてみる。

「そうやなぁ、いろいろあるけど、嘘をつかないこと、欲張らないこと。これや!」
とアドバイスいただいた。

特別に、「企業運営の格言集」などの小冊子をいただいた。
これはK会長が、編集し作らせたものらしい。

その後、僕の考えなどをいろいろお話させていただき、
気がつけば休憩所に立ち寄ってから1時間以上が経過していた。

別れ際にK会長から、
「あんたは有望や。必ず成功するわ。」
と太鼓判を押され、お世辞とはわかっていても少し自信になった。

結願後にお手紙を出すことを約束し、休憩所を出発。

一宮寺

その後、一宮寺をお参りし、近くにある「天然温泉きらら」に宿泊。
お風呂に入りながら、K会長の言葉が頭の中をぐるぐるよぎっていた。

もらった小冊子「企業運営の格言集」に書かれていた言葉、
『真の名経営者は自分より数倍えらいひとが周囲に必ずいるものである』

K会長にとって、その存在が稲盛和夫さんであったように、
僕にとってK会長がそういう存在であればよいなぁと思う。

是非もう一度お会いし、お話を聞いてみたい。

海癒のオーナーがおっしゃっていたように
「人は出会うべくして出会う。それは必然なんだ。」
という言葉が脳裏によぎる。

今日の出会いは、素晴らしい出会いであると思う。
この出会いを大切にしていきたいと感じている。

讃岐

お参り:第八十一番札所〜第八十三番札所
白峯寺、根香寺、一宮寺
歩いた距離:25km
歩いた時間:8時間

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四国番外TOPICS『アド街ック天国』

ポスター

【追加情報】 お遍路三十九日目に立ち寄ったおへんろ休憩所が、テレビに取材されたそうです。

テレビ東京系『アド街ック天国』 9月23日 ON AIR! 高松市の特集だそうですよ!

お見逃しなく!

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お遍路四十日目『積み重ねることの意味』

絵

昨日はよく眠れなかった。
結願が近づき緊張しているとも思えないが・・・。
朝、もう一度温泉に入り目を覚ましてから、8時頃にスタート。

天気は曇り。
今日の宿は、第八十六番札所:志度寺の門前で予約。

昨日同様に距離は短く、28km。

急ぐことはないさ。
明日で終わりのこの旅をかみしめながら歩こう。

香川の中心、高松市内へ。

都会だからか、皆さん無関心の為、イベント発生せず。
ひたすら歩く。

高松市

第八十四番札所:屋島寺、第八十五番札所:八栗寺は共に山の頂上にあり、今日も登山の日です。

屋島寺のふもとで、M井君と再会。
実は彼とは、おへんろ19日目の東寺庵で初めて会い、
その後、途中で何度も会っていた。

屋島寺

旅は道連れ。
2人で屋島の山を汗だくになり登る。
結構、キツいよ・・・。

なんとか登り切った僕達はお参り後、山のふもとにある有名なうどん屋「わら家」で昼食を一緒に食べる。

わら家

その時、隣に座ったおじさんが気さくに話し掛けてきた。

最初は「何日目?」とか「どこから来たの?」という質問だったが、
次第に「ここも行ったほうがいい」とか、専門的なアドバイスをしてくれた。

「なんだ?この人、詳しいな」
と思い、いただいた名刺を見たら『大先達』と書いてありました。
プロでしたか・・・。

正直、そのトークのおかげで「わら家」のうどんの味を、
じっくりと味わうことができなかった。

それに加え、ボリュームも少なかったので、不満がつのり、うどん屋をハシゴする決意をする。

近くには、これまた有名店「山田家」があるのだ。

M井君と別れ、山田家に急行!
早く食べなきゃ夕食が入らなくなるよ。

山田家

時刻は14時。
山田家に到着し、「ざるぶっかけ」を食す。
これは満足!

満腹になった僕を待ち構えていたのは、八栗寺への登り坂だった。

この山も地味にキツい。

ケーブルカー

頂上までのケーブルカーがあることからもわかる通り、登りの角度が急。

しかし、距離は少ないので比較的楽でした。

頂上に到着し、お参り。

八栗寺

もう、85番である。
思えば、よくここまで来たもんだ。

先日、四国の全体地図を見て、足跡を辿ってみた。
その時、自分がこれだけの距離をすべて歩いてきたということが信じられなかった。

一歩一歩、少しずつでも積み重ねれば、
大きなことができるんだってことを思い知らされた気がした。

これはどんなことでも一緒だよね。多分。

基本的には近道なんてない。
ただ努力して、勉強して、
一歩一歩は小さくともどんどん前に進んで行けば、いつか大きなことができる、と確信した。

栄荘

八栗寺を下山し、第八十六番札所:志度寺の門前の宿「栄荘」に到着。

ここは、料理が絶品!

カニ鍋に天ぷら、刺身・・・。
超豪華だ!

それでいて、一泊二食で6500円。
翌日のお昼のおにぎりまでお接待してくれた。
是非オススメしたい宿である。

おかげでバッチリ充電できました!
ありがとうございました!

僕は明日、万全の状態で結願の日を迎えることができそうです!

お参り:第八十四番札所〜第八十五番札所
屋島寺、八栗寺
歩いた距離:28km
歩いた時間:8時間

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四国番外TOPICS『香川うどん巡り3:わら家』

うどん屋巡り第3弾!

わら家

『わら家』(高松市)
第八十四番札所:屋島寺のふもとにあります。

江戸時代末期建築のわらぶき民家を移築した店。
約8種類の素材を使っただしの美味さに定評がある。

お昼ごろ行ってきました!

結構、繁盛してる。 平日なのに賑わってるね。

注文を受けてからゆでるという、オススメの釜あげうどんを注文!
釜あげうどんを初めて食べるが、熱いざるそばみたいなイメージかな。
麺はコシがあり旨い。
ダシもウワサどおりだ。
書いてておもったが、表現力が乏しいなぁ。

彦麿呂、あいつスゲェーよ。マジで。

わら家

とにかく旨かったが、ボリュームがなかったかなという印象。

次、行くぞぉ!

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四国番外TOPICS『香川うどん巡り4:うどん本陣 山田家』

香川うどん巡り第4弾!

うどん本陣 山田家

『うどん本陣 山田家』
国の文化財にも指定されている、元造り酒屋の屋敷を利用した店。
先程の「わら家」から3km程度離れたところにありました。
釜あげうどんのボリュームがなかったため、うどん屋をハシゴしてしまいました。

さて、僕が注文したのは
「ざるぶっかけ」530円。

先程が熱いうどんだったので、今回は冷たいので攻めてみました。
早速食べてみる。

麺のコシがハンパじゃない!
弾力がある!
旨い!

また薬味も多彩。
天かす、ゴマ、ネギ、大根おろし、しょうが、すだち。
これらを全て投入!

なんかわからんが、器の中でいい感じにコラボしてる。
わら家よりも感動があったね。

さすがは有名店だ。

うどん本陣 山田家

もう、今日は食べられません・・・。
お腹いっぱい。

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お遍路四十一日目『ついに結願!! 終わりなき旅の終焉』

ついにその日が来た。

結願の日

結願の日である。

朝、5時30に目が覚める。
なぜか特別な感じはしない。

もっと気持ちが高揚するものだとばかり思っていたが、意外と冷静に朝を迎えた。

なぜだろうかと考えた。

多分それは、僕の中で八十八ヶ所廻ることが「目的」ではなく、
「結果的に廻った」ということに変化したことの証明じゃないかな。

ただ「目的」として廻るのなら、過程に重点をおかず淡々と歩き、
ゴールしたときにその目的を達成したことに喜びを感じるだろう。 その場合は、結願当日には意気揚々としているに違いない。

しかし、僕はその過程の中に何かを見いだしたかった。

時には立ち止まり、可能な限り自分と向き合ってきた。
それを毎日重ね、今日「結果的に」結願の日を迎えた、
という気持ちなので冷静なのかもしれない。

もしかしたら、僕の潜在意識の中に
「今日が終わりじゃない。修業は生きている限り続いていくんだ」
という意識があるのかな。

朝食をとり、淡々と出発の準備をする。

志度寺

栄荘を出発し、第八十六番札所:志度寺へ。
今日は残念ながら雨。
入念にお参りし、第八十七番札所:長尾寺へ向かう。

このへんろ道を味わいながら歩こうとスピードを緩めるが、
雨が降っているので早く着きたいという気持ちが無意識に働き、
すぐに通常スピードに戻ってしまいました。

長尾寺

長尾寺に到着。
ついにラス前。

お寺に
「次が最後です!頑張って!」
というような、結願への気持ちを高めてくれる看板なんかがあるのかと思ったら、何もない。
ごく普通だ・・・。

正直、残念だなあという気持ち。

確かにそれぞれは独立したお寺で、
次のことなんて関係ないのかもしれないけど、
せっかく四国八十八ヶ所の一つなんだからもっと遊び心というか、
エンターテイメント性が欲しいよね。

見方を変えれば、お遍路ってある意味テーマパークだよ。
四国という島に入り、順路が示され、その通りに進んでいく。
途中には山あり谷あり、紆余曲折ありながら終焉を迎える。
まさにその最後だよ。
八十七番目というのは。

こういったところを改善して欲しいなぁ。

やっぱり終わり良ければ全て良しで
「来てよかったぁ」
と思えるようなラストステージの演出をして欲しい。

そうすればお遍路ファンは、さらに増えるんじゃないかな。

長尾寺

長尾寺をお参りし、最後の寺へと歩きだす。
歩いているうちに、それなりに気持ちが高まってきたね。

入谷製麺所

道中、「入谷製麺所」に立ち寄り、うどん50食分を購入し実家へ発送。
残念ながら「入谷製麺所」は、ご主人の体調不良により9月末をもって、しばらく休業されるそうです。
復活を祈ってます。

お知らせ

そして、その5km先に「おへんろ交流サロン」があったので立ち寄ることに。

おへんろ交流サロン

そこでは記念バッジと四国八十八ヶ所遍路大使任命書をもらう。
これは歩き遍路だけに与えられた勲章だ。
ありがとうございます!

四国八十八ヶ所遍路大使任命書

そこに2週間に一度、
このサロンに通いお接待をしているという鍼灸師の先生がいらした。
これも運命の出会いか。

鍼灸師の先生

お接待で肩に鍼を打ってもらう。
なんか疲れがとれた気がする。

その先生も歩き遍路をやられた経験があるとのことだ。
和歌山の高野山まで歩き通した剛の人です。

お遍路の情報、人生観など様々なことをお話ししていただいた。
結局、そこに2時間も滞在してしまった。
再スタートしたとき、雨はますます激しくなっていた。

女体山

これから、標高774mの女体山を越えねばならない。
これを越せば結願だ。

最後の最後でお大師様は僕に試練を与えたようだ。
だが、もう恐れや迷いはなかった。
こんな状況を何度も経験し、乗り越えてきた。

急な登り坂

最後の急な登り坂は、まさに崖といってもいいだろう。
これこそ最後の砦。
その魅力的な名前とはまったく違った顔をみせる。
しかし、僕は雨の中にも関わらず、楽しみながら登っていた。
女体山を登り切った時、もう半分結願した気分だった。

女体山

第八十八番札所:大窪寺は、女体山から下り、1.2km先にある。
「ついにやったぞ!」と、下山しはじめる。
僕の中では、この下りはウイニング・ランのように感じていた。

ゆっくりと下りる。

残り0.5km、0.3km・・・、とどんどん近づいてくるごとに
「この下りが永遠に続けばいいのに・・・」
と、考えている自分がいることに気付く。
なぜだろうね。

ついに大窪寺が見えた。 境内に入るやいなやガッツポーズ!

1200kmの旅の終わりだ。

正直、そんなに興奮はしなかったのだが、一応41日間の集大成。
すぐに山門へ行き、記念撮影。

記念撮影

そして、最後のお参り。
心を空にして、時間をかけてお経を読む。
特別な感情はおきなかった。

ただ、なんか気持ちがスッキリしていた。
憑きものが落ちたような感じかな。

納経所

納経所に行き、最後の納経。
書いてくれた人が淡々と
「ご苦労さまでした」
と言ったことにちょっと不満を感じた。

この結願の余韻を、境内で味わう時間をもっともちたかったが、
雨が降っているし、落ち着かないのでお寺を出ることにした。

結願

山門を出るとき、この旅を無事に結願できたことの感謝の気持ちを述べ、合掌。
感動はない。不思議だね。

門前の「八十八庵」で、『打ち込みうどん』を注文。

このうどん

結願したら名物のこのうどんで祝杯をあげるのが、へんろのお約束らしい。
味は味噌じたてで僕好み。
ウマイ!

その後、近くの宿へ直行。

宿

この旅は確かに終わったのかもしれない。

だが、これは新たな始まりを意味しているのだ。
僕のこれからの人生の。

この旅で何を得たのか、どういう意味があったのか、これから整理していきたい。

お参り:第八十六番札所〜第八十八番札所
志度寺、長尾寺、大窪寺
歩いた距離:23km
歩いた時間:10時間

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お遍路四十二日目『お礼参り:巨大曼陀羅完成!』

お礼参り

無事結願した遍路のうち、少なくない人が「お礼参り」として、
そのまま第一番札所:霊山寺に戻り、結願の報告とお礼の参拝をする。

このことは諸説あり、必ず一番に戻らねばならないというわけではない。

霊山寺には行かず、
真言宗の総本山である高野山:金剛峯寺の奥の院に行くだけでいい、
という人もいる。

ガイドブックには、
「一番札所まで歩くと、歩いた軌跡が円となり、巨大な曼荼羅が完成する」
と書いてある。

僕もそれに従い、霊山寺まで歩く事にした。
第八十八札所〜第一番札所までは43km。

40km越えは今までに経験した事が無いが、
八十八番からしばらく下りで後は平坦である事から、
一日で歩いてしまおうと考えた。

お礼参りを時間に余裕を持って行いたい。

宿を6時前に出発し、歩き始めた。
朝方は寒いくらいだ。

八十八番札所は標高500mに位置しているので仕方ないか。

ゆるい下り道を軽快に歩く。
もう次の日の事を考える必要はないんだ。
そう思うと気が楽だったし、歩くスピードも普段よりも自然と速くなった。

香川と徳島の県境

1時間ほどすると、香川と徳島の県境を迎えた。
帰ってきた。「発心の道場」に。
その瞬間、言葉に出来ない不思議な感覚になったのを覚えている。

どんどん歩いていると、第十番札所:切幡寺の前を通過。

ここは、8/5にお参りしたんだよなぁ。
その先に、その時お世話になった「お遍路休憩所」があり立ち寄る。

その時は無人だったが、ご主人と思しきおばあちゃんと、
一人のお遍路さんが談笑されていた。

また冷たい麦茶を頂き、休憩させていただくことに。
そのおへんろさんにお話をすると、
7年間修行のためにお遍路を廻り続けているらしい。
スゲェ・・・・。

歳は60代くらいか。

もう、その命を仏に預けているので、
仏が「もういい」というまでお遍路を続けるらしい。
そのお遍路さんは、肉を食ってはいけないらしく、
穀物中心の生活をしているらしい。

お遍路さん

ご主人が脚が痛いと言うので、
お経を読みながらさすり、その痛みをとってあげていた。
ホントに効いているんだろうか・・・。イヤ、効いているに違いない。多分。
せっかくのご縁なので、人生観やモノの見方などいろいろお話を聞かせて頂いた。
参考にさせていただきます。

いろんな人がいるもんだ。

聞いた話によると、
殺人など罪を犯した人達が廻っていることも珍しくはないという。
そうやって逃亡しないで、自首した方がよいと思うのだが。
ご主人にお礼を言い、再び歩き始めた。

徳島

第九番、第八番、第七番・・・・、と通過していく。
その一度歩いた道を昔の記憶と照らし合わせながら歩く。
そういえば、このころ(1日目〜2日目)はまだ元気だったね。
今日は30kmを過ぎてもあまり疲れは感じなかった。
途中、昼食で休憩をとったくらいで、あまり休憩もとってはいない。
第一番札所手前の2km地点で、2回目のウイニング・ランに入る。
左コブシを握り、ガッツポーズを控えめにしながら歩く。

霊山寺が見えた!

霊山寺 霊山寺

到着し、門前で記念撮影。
帰ったら、行きと帰りのビフォーアフター写真を作ってみよう。

お参りをし、結願の報告とお礼をする。
そして納経。

すると、お接待で鳳凰の数珠を頂いた。
左手首にしておくとご利益があるらしい。
さっそく装着。

僕の歩いてきた軌跡は、四国で円となり、この時点で四国でのお参りは終了。
歩きもここで終了。

次は最後、高野山へのお礼参りを残すのみだ。
高野山まで歩くという剛の人もいるが、僕は最初からその気が無い。

板東

明日、徳島港からフェリーに乗らねばならないため、電車で徳島に移動。
電車は速いねぇ。

市内で宿泊。
宿は、お遍路四日目に泊まった「大鶴旅館」。
快く迎えてくださった。

できれば先日お世話になったおばあちゃんに会いたかったが、
奈良へ旅行中のため会う事ができなかった。
残念。

四国最後の夜を味わう余裕もなく、疲れの為布団に入ったらすぐに
眠ってしまうのでした。

お参り:第一番札所
霊山寺
歩いた距離:43km
歩いた時間:9時間半

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