行こうよ!日本三大新四国霊場「小豆島八十八ヵ所霊場」
全工程、約150km。香川県の小豆島にあるこの霊場は、弘法大師(空海)が生国である讃岐(現在の香川県)から京都へ上京または帰郷する際に、しばしば立ち寄り、島の各所で修業や祈念を行なったとされる霊験あらたかな霊場である。88ヶ所に奥の院6ヶ所を含めた94ヶ所が公認霊場となっており、寺院霊場30、山岳霊場10余、堂坊50余に分かれる。
愛知県の「知多四国八十八ヶ所」、福岡県の「篠栗四国八十八ヶ所」と合わせて「日本三大新四国霊場」のひとつに数えられることもあるが、弘法大師が修行の場としていたその歴史から、島の人たちは「元四国」と呼び、その文化やおもてなしの心を現在まで大切に継承してきた。
■お接待の風景(第38番札所 光明寺にて)
小豆島八十八ヶ所霊場と四国八十八ヶ所霊場とよく混同される方がいらっしゃいますが、もちろん二つは異なる八十八ヶ所霊場です。 大きな違いは、小豆島霊場には四国霊場にあまり見られない、山谷や自然の地形を利用した「山岳寺院」があり、そこには古から伝わる「行場」と言われるものがたくさん存在します。
■本堂までの鎖場(第72番札所奥の院 笠ヶ滝にて)
また全国の数ある霊場の中で唯一、八十八カ所(奥之院等を含めると94カ所)すべてが、弘法大師空海が開いた真言宗の寺院であります。ですから四国霊場には必ずある、いわゆる「大師堂」を別に構えている寺院は少なく、ほぼどの寺院も「本堂」に弘法大師をお祀りしています。もちろん大師堂のある寺院もあります。 また、弘法大師が故郷の讃岐の国と当時の朝廷のあった京都までの道すがら、この小豆島に立ち寄り山野を歩かれ修行されたという伝説が残っており、これから皆さんが歩かれるたくさんの遍路道も、きっと弘法大師もご修行の折歩かれたことでしょう。(以上、小豆島霊場会ホームページより引用)
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※朱印用白衣は専用のものはなく、無地の袖付き白衣に押印する形と
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小豆島八十八札所の第72番、瀧湖寺の奥之院。断崖絶壁の中に御堂があり、岩壁を鎖にすがって登る行場である。不動明王の胎内くぐりを経て本堂にたどりつく。笠ヶ滝からの眺望は素晴らしく、四国八十八ヶ所には見られない霊験あらたかな山岳霊場である。
■御本尊 不動明王
※参拝時間が「8:00〜14:00」と短く、注意が必要です。
海沿いの小部から約3kmの厳しい登りの遍路道を行くと、海抜約500mに位置する恵門の滝に辿り着く(車は門前まで通れます)。山門をくぐり石段を登ると本堂前に鎖場の修行が待ち受ける(階段もあります)。堂内には巨岩の中にあり、洞窟の中に御本尊の不動明王が安置されている。上写真の通り、護摩祈祷も可能で、心身ともに癒される山岳霊場である。厄除けにご利益あり。
■御本尊 不動明王(日本三大不動尊)
第十三番札所:栄光寺からの遍路道を約3km登れば、そこは海抜約500mの山岳霊場:清滝山。そそり立つ巨岩の麓に位置し、神秘的な雰囲気を醸し出す。本堂を参拝し、本堂左手の自然岩の洞窟をくぐると不動堂となり、不動明王が安置されている。境内には巨大は不動明王像が建立され、そこからの瀬戸内海の眺望は素晴らしい。天気の良い日は四国霊場のある屋島や五剣山も望むことができる。
■御本尊 延命地蔵菩薩・不動明王
小豆島霊場唯一の海辺に位置する山岳霊場。洞窟内には弁財天がまつられ、首の上の病(ちくのう、脳の病、中耳炎、など)にご利益がある。また、本堂横の岩壁には大きな玉石(たまいし)があり、大日如来を表す梵字の「あ」の字が刻まれています。小豆島有数のパワースポットでもあり、多くの方が参拝に訪れます。庵主さんが常駐しており、お話も聞くことができる。
■御本尊 弁財天
第七番札所:向庵からの1.6kmの雰囲気のある遍路道を登ると、標高約430mに位置する碁石山に辿り着く。本堂は洞窟の中にあり、波切不動明王がまつられ、ほの暗い堂内では護摩祈祷が行われている。碁石山の山頂付近には不動明王像があり、そこから内海湾を一望できる(上写真)。碁石山の名前は、露出した山の岩盤が白色と黒色を呈していることが由来。
■御本尊 浪切不動明王
第二番札所:碁石山からの平坦な山路を300mほど歩き、第一番札所:洞雲山へ。巨大な洞窟の中に毘沙門天が安置されている。本堂手前の岩肌に「夏至観音」が出現し、その観音様を一目見ようと多くの巡拝者が訪れます。夏至観音像は夏至(6月21日)を真中に約50日間、南西の光が境内の洞窟に差し込む午後3時頃、約3mの白衣観音が光と影のコントラストにより、洞雲山の岩肌に浮かびあがる現象で、非常に珍しく一見の価値ありです。
■御本尊 毘沙門天
第四十番札所:保安寺からの1.5kmの登りはまさに修行。海抜400mに位置する仏谷山は通称「島薬師」と呼ばれている。境内からは瀬戸内海を一望でき、エンジェルロードも見ることができる。薄暗い岩窟の中の本堂には薬師如来がまつられ、御住職が心を込めて護摩祈祷くださる光景はまさに神秘的。洞窟の石は「薬師石」として病気平癒、無病息災にご利益がある。
■御本尊 薬師如来
第四十一番札所:仏谷山からの岩場の遍路道は、道中見晴らしが良く、歩くと気分は爽快。岩壁の麓に建つ立派な本堂の奥には、御本尊が安置されている洞窟がある。洞窟内には清水が湧き出ており飲むこともできる。境内からの眺望も素晴らしく、特に山門をくぐり海へ向かって歩く参道(上写真)は思わず息を呑むほどである。(『小豆島おへんろ道案内図』の表紙にも採用されている)
■御本尊 十一面観世音菩薩
小豆島霊場会があり、小豆島霊場巡拝の発心の地。一階には弘法大師がまつられており、参拝後に二階で授戒を受けて弘法大師の弟子となり、巡拝をスタートするお遍路さんも多い。霊場会の方が常駐しているので、親切に相談に乗ってくれる。『小豆島おへんろ道案内図』は小豆島霊場総本院からスタートする順番となっており、総本院から巡拝開始することがお薦め。
■御本尊 弘法大師
小豆島霊場の中でも有数の由緒ある寺院霊場で、唯一お遍路さんを受け入れる宿坊がある(団体のみ。宿泊希望の場合は要確認)。綺麗に整備された境内、立派な本堂でお参りすれば心休まります。御住職のお話も楽しく、思わず長居してしまうような雰囲気の良い寺院。
■御本尊 阿弥陀如来
第76番奥の院:三暁庵は、「笠松大師」とよばれ親しまれている。地元の方々からのお茶のお接待があり、人の優しさに触れ心が癒される。境内の井戸は恵みの水として年中絶えることはなく、飲むこともできる。男女の縁結びにご利益がある。
■御本尊 弘法大師
大部港フェリー乗り場を降りてすぐの場所にある第80番:観音寺。御本尊は幼児を抱きかかえた聖観音菩薩で、「子授け・安産」の信仰を集めています。本堂は、過去に三回の火災に見舞われ、焼失しましたが、お遍路さん、信者の方々の寄進により復興。その感謝の意味を込めて「手打ちうどんのお接待」をされていることでも有名です。
■御本尊 聖観世音菩薩