お遍路体験記 土佐(高知)| 四国お遍路用品ショップ「いっぽ一歩堂」

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2006年夏、歩き遍路の旅に出ました。歩き遍路を計画中の皆さん、是非参考にしてください。 下記ボタンをクリックすると個別の日記がご覧になれます。

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土佐(高知) 修行の道場16ヶ寺

お遍路九日目『お接待オンパレード』

標識

僕は迷っていた。
今日も、昨日と同じく35kmを歩き、室戸岬まで行ってしまうか。
それとも、室戸岬の手前の27km先の民宿に泊まるか。

体調と相談だ。
体調は昨日の反動で状態はあまりよくない。

足にマメができ、足が痛く歩くスピードがあがらない。
昨日、無理しすぎたか・・・。

ダメだ・・・、27km先の民宿にしよう。

こんな事は初めてだ。
今日は暑さではなく、足の痛みとの戦い。

7km歩いた先に、番外霊場:東洋大師(明徳寺)があった。

東洋大師(明徳寺)

調子の上がらない僕は、そこに立ち寄ることにした。

お参りを済ませ、テーピングをし直していると、巨漢の住職が登場。
「足が痛いんか?」
「シューズの紐を緩めろ!」
など、様々なアドバイスをもらう。

「この道は修業の道や。風景もたいして変わらんし、面白ないやろ。そやけど、それが修業なんや。」

・・・。精進します。

冷えた桃

冷えた桃をもらい、たいらげる。
住職!ありがとうございました!

心も体も軽くなったような気がした僕は、調子が戻ってきた。
再び歩き始めるも、この修業の道にはコンビニ、食堂はおろか、自販機すらない。

土佐

3時間歩いたところで、さすがにバテはじめた。
「もう、ダメだ・・・」と思ったその時、前方に自販機を発見!

まるで「砂漠の中のオアシス」である。
「ヨシッ!」喜びをかくせなかった僕は、思わず大きな声がでた。

そこは、小さな食堂だった。
昼食をたべないつもりだった僕は、軒下の日陰に腰をおろして休憩。

すると、お客さんが出てきて
「暑いね、中に入らんの?」
「イヤ・・・、食事はしないので・・・。」
「涼むだけでええやん。私が言うたるわ」
とご親切に話して戴いた。

中に入ると、お客さんの一人が
「兄ちゃん、ラーメン喰うか?」
「え?・・・あ、いやだいじょうぶですよ」
「喰うたらええやん。ラーメンなんぼや」
とラーメン代を払って戴いた。
本当にありがとうございます。

トントン拍子に進む流れに、僕は妙な不思議さを感じていた。

ラーメンを食べ、休んでいると自転車遍路の人が食事をしに訪れた。
いろいろ話すうちに、別れ際にシップをもらう。 ありがとうございます。

土佐

店を出て、「今日はお接待の多い日だなぁ。」と考えながら歩いていると、一台の車が僕の前で止まった。

またも、お接待であった。
200円頂いた。
ありがとうございます。

僕はお坊さんではないし、それらを買えるだけのお金を持っています。
だから、お接待を受けると申し訳ない気持ちになります。

お接待をして戴いた人たちに、お礼として自分は何がしてあげられるだろうか、と考えます。

いろいろ考えた結果、僕は「一生懸命お参りすること」だと思うのです。

お接待して戴いた皆さんの支援によって、僕は助けられて生きています。
それは人生と同じ。

前職で僕が行なった様々な改善は、社員のみんなの協力に助けられたからこそできたことだ。
口ではそうは言っていても、本心はそうではなかったかもしれない。
全て自分の手柄と考える傲慢さがあったことは否定できない。

お遍路のこういった体験を通じて、自分と向き合うことができている。
だからこそ、この旅は価値があると思えるのです。

お参り:東洋大師(明徳寺)番外霊場
歩いた距離:27km
歩いた時間:7時間半

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お遍路十日目『空海はニュータイプ?』

空海が悟りを開いた場所『御厨人窟(みくろど)』

御厨人窟(みくろど)

そこは、僕が今回の旅で最も行きたかった場所。
そこに今日行けるのだ。
前日からワクワクしていた。

空海は、『御厨人窟』のなかで修業していると、
突然空に輝く明星(金星)が口に飛び込んだことで、
スーパー記憶術にも似た「虚空蔵求聞持法」を習得したと言われている。

つまり空海は、その地でニュータイプに覚醒したのだ。
(ニュータイプとは、ガンダム用語で人類の進化形。
感性が鋭くなったり、本質を見抜けたりします。
結果的にモビールスーツをうまく操縦できます)

僕は、空海は間違いなくニュータイプであると思う。
なぜなら、若年のころから天才少年としてならし、中国に渡って真言宗を習得し、日本にこれだけ広めたのだから。
並大抵の人じゃできない。

話を戻すが、その『御厨人窟』をお参りすることにより、
僕も空海のように悟りを開きたいと考えていたのだ。

実際にその場所に行ってみた。

真っ暗な洞窟

そこは、真っ暗な洞窟だった。
雨水がポタポタと岩から落ちてくる。
洞窟の中は、ひんやりとして少し寒いくらいに感じた。

それは、僕がその荘厳な雰囲気に寒気を感じていたせいかもしれない。
少し鳥肌がたった。

目を閉じて深呼吸してみる。
怖いくらい静かだ。
1200年以上前に、空海がここで修業していたんだ・・・。

僕の口にも明星が飛び込んでこないかと、目を閉じながら口を開けてみる。
残念ながら、何も飛び込んではこなかったし、悟りを開くこともできなかった。

洞窟

だけど、期待通りこの地はどのお寺にもない、
口では言い表わせないような何かがあったように僕は感じた。

僕もこの旅を終えたとき
「見える!私にも敵が見える!」
と、シャア・アズナブルばりに言えるようになりたいものだ。

さて、今日の出来事だが、7時に宿を出発した僕は、疲れが蓄積し体調があまりよくなかった。
9時間寝たのにおかしいなぁ。

なんとかテンションを上げ歩く。

海洋深層水

室戸市に入ったところで、至る所に「海洋深層水」の文字が!
そうか、これは室戸の名物なんだな。

通りがかりのおじさんが、「海洋深層水の足湯」があることを教えてくれた。

これはラッキー♪
足を休めたいと考えていた僕は、すぐにそこに向かい足を浸けてみた。

足湯

いまいち効いてるんだか、効いてないんだか、よくわからないが・・・。

「血流がよくなるんや」
と、同じく足を浸けていたおじさんが教えてくれた。

そのおじさんが「海洋深層水 500ml」をお接待してくれた。

飲んでみる。
なにかまろやかで美味しい。
なんだか体にもいいらしいね。

その後、相変わらずつまらない55号線に沿って歩き、第二十四番札所〜二十六番札所までお参り。

今日は足が痛くて、痛くて仕方のない日でした。

お参り:第二十四番札所〜二十六番札所
最御崎寺、津照寺、金剛頂寺
歩いた距離:26km
歩いた時間:9時間

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お遍路十一日目『朝のお勤め初参加!!』

室戸

2日前から、宿が同じ人が2人います。
30代のS本さんと、50代のMさんです。

というのも、室戸の周辺には選べるほど宿があるわけではなく、
歩く距離も限界があるので必然的に同じ宿になってしまうのです。

男3人旅となってしまいました。
人の出会いはわからないものですね。

S本さんとMさんは、区切り打ちといって、
休暇の間だけのおへんろさんなので、明日ご自宅へ戻られるそうです。

明日からまた一人旅だね。

金剛頂寺

昨日は、金剛頂寺の宿坊に泊まった。
夕食が豪華で、カツオのタタキが最高!
高知に来たことを実感しました。

宿坊に泊まった関係で、朝のお勤めに出席してみることにした。

朝6時から始まるというので、早く起きて本堂へ。

誰もいない・・・。

もう終わったのか?
S本さんと2人でひたすら待つ。

朝のお勤め

6時40分ごろに寺にお坊さんが5〜6人、入ってきた。

なにか外まわりをしていたらしいが・・・。
お坊さんは意外と時間にルーズなのかな?

朝のお勤めと言えば、大僧正みたいなおじいさんがでてきて、
有り難いお経を聞けるもんだとばかり思ってた。

だけど、それは違った。

今日のお勤めは、若者数人がお経を読むも、声はそろわない、段取りは間違える、などグチャグチャ・・・。
ハッキリ言って出なきゃよかったかな。

また次の機会に参加してみよう。

想定外の遅延のために、出発が8時となった。
今日はなんとか第二十七番札所まで行きたい。

歩き始めると、足が痛くてペースが上がらない。
これは、ここ数日ずっとだ。
暑さもピーク!

「もうええやろ、曇れ!」と、太陽をうらめしく見上げる。

標識

気合いを入れて「あと5km歩いたら休憩!」と決めた直後に『おへんろ接待所』が!
誘惑に負けて僕はそこに吸い込まれた。
お茶ととうもろこし、チョコを戴く。

ふと、壁を見ると「管直人」のサイン。
管さんもキツかったんだね。

足のマメが気になってしょうがないため、道中にあった「二十三士温泉」に日帰り入浴。
昼間の1時から風呂に入る。

こういう日があってもいいよね。
天然温泉で足のマメの傷がふさがればいいなぁ。

今日は、第二十七番札所のふもとの民宿で宿泊。

夜、Mさんが訪ねてきて、1000円とテーピングとバンドエイドをお接待してくれた。
お互いおへんろさん同士のお接待もあるんだぁ・・・。

Mさん、ありがとうございます!
結願したら、絶対にハガキ出します!

明日も、暑くなりそう。
この快晴はいつまで続くのか・・・。

お参り:なし
歩いた距離:25km
歩いた時間:6時間

絵

※写真は、宿坊の部屋にあったもの。気にいったので撮りました。

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お遍路十二日目『再会!友よ・・・』

お遍路に来てから、完全に浦島太郎状態で世の中で何が起きているのかが全くわからない。

砂浜

そういえば今日は終戦記念日だね。
完全に忘れてた。

今日は第二十七番札所:神峯寺を朝一でお参り。
山の上にお寺があるので、荷物はふもとの民宿に置いていった。

つくづく思うけど、ドラゴンボールのホイポイカプセルが欲しいなぁ。 荷物が邪魔でかなわんわい。

神峯徒歩道

早朝から登山。
汗だくになって登る。

「なんでこんなに暑い中、足が痛いのに、
しんどいことを早朝からやっているんだ?オレはMなのか?」
とふと思った。

違います。自分を磨くのが好きなんです。

山を登りきり、お寺の境内に入ると、なんとH沢君と再会!

境内

彼とはお遍路三日目の朝に別れて以来だ。
(ブログにコメントしてくれていたので、大体の状態は掴めていたが)

何か生き別れた兄弟のような感覚だ。

今までの経過をお互いに話し合っていると、納経所のおばちゃんがコーヒーとロールケーキのお接待!
ありがとうございます!

彼は野宿専門なので、歩行時間も長く、どうも歩くスピードも早いようだ。
彼とはそこで別れたがまた会うことがあるだろう。
(また会おう!兄弟!)

神峯寺の境内には、名水「神峯の水」が湧き出ていた。

神峯の水

ペットボトルに入れ、飲んでみる。
冷たくて美味しい!

これがお遍路の醍醐味だね。
久しぶりに「お遍路に来て良かったなぁ」と、思った。

神峯寺

「超神水」を飲んだ僕は、下山し、次の第二十八番札所を目指し、歩き始めた。
いまだに僕は、国道55号線の呪縛から逃れられないでいた。

お遍路八日目からだから、もう5日目だよ・・・。
もう「55」という数字が嫌いになってきました。

この修業の道をひたすら歩く。
途中、安芸市にさしかかった。
「ここが阪神タイガースのキャンプ地かぁ。」

阪神タイガースのキャンプ地

タイガースファンの僕は、興奮し血の温度が沸き立つ感覚に襲われたが、それは多分暑さのせいだろう。

町はタイガース一色だった。
「ようこそ。タイガースタウン安芸へ」という看板。
「目指せ!V2!」と書かれた電車が通っている。
何だか気分がいいね。

さらに気温が上がり、まいっていたところに、休憩所で酒盛りをしているおじさん5人に遭遇。

酒盛りをしているおじさん5人

「兄ちゃん、何か食べていけや」と、お接待。

「ちょうどお腹がペコペコだったんです」と正直に言うと、
唐揚げ、揚げ出し豆腐、手羽先などを戴いた。

おじさん達は生粋の地元人らしく、酒も強そう。
一升ビンがテーブルの上に3本も置いてあるよ。
これ、全部飲むの?昼間から?

丁重にお礼を言い、帰り際にみんなで写真撮影。
この写真を現像して送ります、と約束した。
待っててくださいね!

今日は国民宿舎:海風荘で宿泊。

お盆休み最後の今日は、高知市内で花火があがっているみたいだ。

さぁ、明日もがんばるぞ!
お参り:第二十七番札所
神峯寺
歩いた距離:32km
歩いた時間:10時間

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お遍路十三日目『実は国分寺は4つあります』

橋

台風10号が接近しているという情報を前日の夜、知った。
今日はどうも午前中は晴れで、午後から雨との予報。

それを聞いて、朝早く出発し、行けるところまで行って、
雨が降ったらどこか近くの宿に退却しようと決めた。

国民宿舎の朝食をキャンセルし、5時30分に出発。
第二十八番札所:大日寺までは9kmの距離だ。

みなさん、お気付きかもしれませんが、「大日寺」をお参りするのはこれが3度目です。
第四番札所、第十三番札所、そして第二十八番札所。
人に聞いた話だが、これらは系列のお寺らしい。
せっかくだから名前をかえればいいのに・・・、と歩きながら思う。
自分ならどういう風に変えるかな・・・、なんてくだらないことを考える。
大日寺第二、大日寺弐、ネオ・大日寺、大日寺Mark2・・・、どうでもいいことです。

大日寺

今日はさすがに曇っていたので、歩きやすかった。
早朝は涼しい。

足の痛みは相変わらずだが、なかなかいい調子。
昨日、酒盛りをしていたおじさん達にもらった魚肉ソーセージをほおばり、歩く。

第二十八番札所:大日寺をお参り後、第二十九番札所:国分寺へ。

これまた聞いたことのある寺の名前だなと思ったら、第十五番札所も国分寺でした。

これも系列?
ていうか、系列ってそもそもどういうこと?
資本関係が同じ?

機会があればお坊さんに聞いてみよう!

へんろ石まんじゅう

第二十九番札所の直前に「へんろ石まんじゅう」の店があった。
ガイドブックにも載っていたので、店に入って一個購入し食べてみる。

パクッ。
・・・・、うん、間違いない、これは!

間違いなく、普通のまんじゅうだ!

でも、店のなかで座っているとお客さんの出入りが激しく、評判の店のようだった。
何が一体、お客さんをひきつけるのだろうか・・・。
お盆だからかな。

善楽寺

第二十九番札所をお参り後、境内にいた埼玉在住のおへんろさんと一緒に第三十番札所:善楽寺へ向かう。

話しながら歩くと、気がまぎれていいもんだ、と初めて実感。
歩くスピードが違うため、途中で別れた僕は、そろそろ疲れてきた。

もう、昼過ぎで7時間も歩き通しだ・・・。
空は、天気予報通り雨がふりそうな雲行きになってきた。

第三十番札所

第三十番札所に到着後、宿の手配をどうしようか悩む。
第三十番札所から4kmのビジネスホテルか、第三十一番札所から4km先の善根宿か・・・。
(善根宿とは、おへんろさんを無料で宿泊させていただける宿のことです)

費用の面から善根宿を選択。

そこへ行くにはうかうか休んでもいられない。
すぐに第三十一番札所へ向かった。

道中、歩くスピードが落ちていたのは明白だった。
今日は暑さでも足の痛さでもない、単純な疲労との戦いだった。

善根宿を選択した僕は、頭に「後悔」の二文字が浮かんだが、
すぐにそれを「修業」の二文字に置き換えて歩く。

雨はなんとか降らないで、ガマンしてくれているようだった。

竹林寺

第三十一番札所:竹林寺を経て、善根宿に着いたのは17時30分だった。

なんと、12時間(休憩含む)も歩き続けたのだ。
今日はちょっと無理しすぎたかな・・・。

お参り:第二十八番札所〜第三十一番札所
大日寺、国分寺、善楽寺、竹林寺
歩いた距離:36km
歩いた時間:12時間

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お遍路十四日目『ワシャ、龍馬に会いにいくぜよ!』

昨日、宿泊させていただいた善根宿「豊心亭」

坂本龍馬像

お風呂、個室、しかも夕食、朝食も用意していただいてかなり満足、
というより恐縮・・・。

ご主人は2年ほど前からこの善根宿をやられているらしい。
最初は休憩所だったが、あまりにも寄る人が少ないので、善根宿に切り替えたらしい。

本当に感謝の気持ちで一杯です。
ありがとうございます!

ご主人が無口な方だったので、これも修業と思い、積極的に話し掛ける。

すると、だんだん重い口が緩み始め、最後には人生論まで語っていただいた。
参考にさせていただきます。

さて、丁重にお礼を言い、出発した僕は第32番札所:禅師峰寺へ向け、歩き出した。

足が痛い。
やはり昨日の反動がモロにでている。

出発後、雨が降り出した。
やっとポンチョの出番がやってきたぜ、とちょっと嬉しい。

禅師峰寺へ

早速、装着し歩き始めると、太陽が雲間から顔を覗かせた。
一転、ポンチョはサウナスーツへ早変わり。
暑い!
でも、また雨が降りだしたら・・・、と思い、そのまま歩く。
結局、32番札所に到着するまで雨は降りませんでした。

境内には、大学生2人の姿が。
「いつ出発したの?」と聞くと、
「8月5日からです」
・・・、ってオレより一日遅いやん!

「これが若さか・・・」と、ちょっぴりショックを受けつつ、
「スピードじゃない!いかに自分と向き合えるかだ」
と、自分を慰める。

標識

さて、空模様が不安定。
雨が降ったり止んだりで、なんか蒸し暑い。
台風の影響でいつドシャブリになるかわからない。

そこで僕は、決断をした。
今日は「骨休め」ならぬ「足休めデー」にしよう!

坂本龍馬記念館

32番札所から6km先に桂浜があり、「坂本龍馬記念館」を見学へ。
そして、早めに宿に入り、足を回復させよう。

「坂本龍馬記念館」は、御厨人窟に続き、四国で行きたいと思っていた場所だ。
坂本龍馬は言わずとしれた国民的ヒーロー。
彼の生まれた地に行ってみたい、という気持ちが強かった。

彼の文献などを詳しく読んだわけではないが、 彼のその先見性や大胆さなど、マインドの原点はどこにあるのか。
それを知りたかったし、知ることで学びとりたかった。

彼は、日本で初めて株式会社を作ったことからわかるとおり、商才もあったと言われている。

なぜ彼は「日本を洗濯したい」というような大きな視野で物事を考え、
それを実現すべく行動に移すことができたのか?

彼は薩長同盟をはじめ、様々な成功をおさめているが、その成功のポイントはなんだったのか?
などを知りたかったのだ。

坂本龍馬記念館の中には、生い立ちなどを歴史年表から学ぶことができた。
しかし、その考え方、精神についての資料は展示されていなかった。

2時間かけて、全部の資料を見る。
幕末の人たちは志が高いねぇ。
幕府を倒すべくいろんな行動をしているんだから。
民主党にも見習って欲しいもんです。

記念館を出て、坂本龍馬の銅像の前で記念撮影。

坂本龍馬の銅像

しばらく見つめていると、なにか圧倒された。
と、同時に僕もこういう人になりたいと思うのだった。

そして、早めに宿におもむき休養。

天気はその後晴れてしまい、結果的にバッドチョイスになってしまったのでした。

桂浜

お参り:第三十二番札所
禅師峰寺
歩いた距離:9km
歩いた時間:4時間
体重:74kg(−1kg)

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お遍路十五日目『納経所のオヤジが僕に与えた試練』

今日は、雨と風との戦いだった。

雨と風との戦い

台風の進路が気になり、朝テレビをつけた。
どうも、宮崎にそれてくれたみたいだが、四国は雨が断続的に降るらしい。
外を見ると、雨は降っていない。いつ降ってもおかしくない空模様ではあるが・・・。

朝食を食べ、8時前に出発。
今日はどこまで行けるか未知数だ。
宿も決めていない。

歩き始めると、すぐに雨が激しく降りだす。
慌ててポンチョをつける。
その後すぐに止む。
昨日のデジャヴ。

いまいちテンションの上がらない僕は悩んでいた。
「今日も昨日同様に早めに退却するかな・・・。」
という気持ちのまま歩いていた。

雪蹊寺

第三十三番札所:雪蹊寺に到着。
お参りすると、雨がまた激しく降りだした。

止むまで待つ。
う〜ん。体力はあり余ってるんだけどなぁ。
うまくいかないもんです。
今日は目標がないため、時間も拘束されていない。
この次、ちょっと寄り道してみようかな、という気持ちが生まれた。

高知競馬場

「高知競馬場」
大スター:ハルウララを生んだ競馬場である。

開催はしていないが、門の前で写真を撮るべく、へんろ道をそれて、足を運ぶ。
雨は激しさを増し、風も強くなってきた。

誰もいない門の前で記念撮影。
オレ、なにやってんだろ。

お遍路に戻ろう!と決め、道を引き返すが、なんと道を間違える大チョンボ!
よりによって台風の日に!

なんとかリカバリーするも、2km余計に歩いた。
ズブ濡れになりながら・・・。

ますますテンションの下がった僕は、
第34番札所:種間寺の通夜堂(無料宿泊所)に早めに退却し、
明日への英気を養おう、と決めた。

種間寺

34番札所に着いたのは12時頃だった。

納経所へ行き、おじさんに
「こちらに通夜堂があると聞いたのですが・・・。」
と、尋ねると
「アカン!まだ昼や!」
と、一蹴。

「・・・、何時頃からなら入れますか?」
「アカン!!」
と、一言。

僕は「アカン」の言葉の後に
「まだ昼やのに歩けるやろ!修業せい!雨でも歩けんことはない!
通夜堂というのはホンマに困った人達が利用するもんや!」
という言葉が隠されていたことを直感した。

「自分は甘かった・・・」
と、鼻ッ柱を叩きおられた感じ。

直後、反骨心が湧き
「そうかい、ほなやったるわい!」
と、テンションが上がった。

そう、気持ちの問題なんです。
やればできるんですよね、人間って。

その後、第三十五番札所に向かうも、
豪雨に見舞われ1時間半程度の雨宿りを余儀なくされた。

第三十五番札所:清滝寺に着いたのは16時半だったため、
通夜堂に泊めてもらう。

今度は快く了解してくださった。
今日一日がんばったというのは、顔を見てわかるんだろうなぁ。

お参り:第三十三番札所〜第三十五番札所
雪蹊寺、種間寺、清滝寺
歩いた距離:22km
歩いた時間(休憩含む):8時間

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お遍路十六日目『ウォーカーズハイ?』

風景

ランナーズハイという言葉がありますよね。

走りはじめると、最初は苦しいけどそのうち
アドレナリンだかドーパミンだかが分泌されて、
苦しさが消え、気持ち良くなっていくという、アレです。

僕はそれの歩きバージョンを今日体験しました。

第三十五番札所から第三十六番札所に向かう14kmの道程でのことです。
足が軽く、苦しさもあまり感じず快適に歩くことができた。
意外とそういう時って、ただ目標を目指して歩くって感じで無心なんですよね。

須藤元気氏はこの状態をウォーカーズハイと、著書の幸福論で名付けていたようですが。

青龍寺

次の第三十六番札所の名前は、青龍寺(しょうりゅうじ)。

しょうりゅうじ?
しょうりゅう、しょうりゅう・・・、!!!
しょうりゅうけ〜ん!ラッセーラ、ラッセーラ、ニャー!と何度も何度も呟きながら歩く。

どうかしてましたね。
これもウォーカーズハイのせいだろうか?

トントン拍子に青龍寺に着いたとき、門前に
「冷たいお茶どうぞ」
と、無料休憩所があった。

これはホントに嬉しかった。
何杯飲んだかわからないくらいおかわりをした。

そのうち、弁慶のような格好をしたご主人が戻ってこられた。
お礼を言い、次の第三十七番札所への道について尋ねてみる。

実は第三十七番札所には、行き方が二つあり、どちらか選択を迫られることとなる。
一つは、横浪スカイラインをたどり、入り組んだ海岸線の横浪半島を縦断する方法。
もう一つは、いったん来た道を引き返し、県道23号を進む道。

前者を行くと、アップダウンが激しいが距離が若干短く、景色がいい。
後者は、おおむね平坦だがだらだらと長く景色がつまらない。

ご主人は後者をオススメした。
「横浪半島にできた道路は観光用に作ったもんじゃ。
本来の遍路道は県道23号じゃ。」
と力説。

妙に納得して、僕は迷わず後者を選択した。

三十六番札所をお参り中にすれちがったおじさんに、
どちらのルートを行くのか尋ねると、横浪半島を行くとのこと。
少し心が揺れたが、結局県道23号を行く。
弁慶オヤジの言うことに間違いはないだろう。

第三十六番札所を出発して5kmくらいで、なんと急にウォーカーズハイ状態から覚めてしまった!

その後は悲惨だった。
反動がドッと来たのだ。

宿まであと10kmの地点から、僕の黄金の右足がキシミ始めた。
ふくらはぎの外側の筋肉が張りを訴えている。
こんなことは今までに無かったことだ。

「オイ、どうしたんだい、オレの筋肉」
と、なかやまきんに君のマネをしながらなんとか歩く。

苦しんでいると、横浪半島を行ったおじさんが前方で休憩しているのが見えた。
「アップダウンがキツかったけど、快適だったよ」
と一言。
う〜ん・・・、選択ミスだったかな?

そこから宿までの3kmはまさに地獄でした。
こういったときに、立ち止まり休憩すると逆に歩けなくなります。
それを知っていた僕は止まることができなかった。

やっと宿に着き、歩いた距離を測ると、36kmも歩いてました。
シンドイはずだよ。

こりゃ、明日反動が来るな。間違いなく。

お参り:第三十六番札所
青龍寺
歩いた距離:36km
歩いた時間:10時間

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お遍路十七日目『がんばりすぎない勇気』

昨日夕食を5時30分に食べた僕は、すぐに眠りこけてしまいました。

標識

朝起きるのも結構キツかった。
足はマメだらけ、筋肉は張っている。最悪の状態。

朝食も食欲がないが無理矢理食べる。
この暑さで食べなきゃ身の危険を感じるからだ。

宿のおばあちゃんに「へんろ道保存協力会」の地図をもらう。
買うと2500円する代物だ。
僕が地図を持っていないのを知りお接待してくれたのだ!
おばあちゃん!ホントにありがとう!

宿を遅目に出発した僕は、歩き始めた。
しかし僕の足はまるで生まれたての子馬のようにぷるぷる震え、
まったく歩けない状態であることを知った。

昨日の反動だ。

僕は後悔した。
お遍路八日目、十三日目も35km程度歩いたが、必ず反動が出ているのだ。
同じことを繰り返し、成長がないなぁ。

「がんばりすぎない勇気」というフレーズが頭をよぎった。
このフレーズは確か老人ホームのCMかなにかに使われていたような気がする。

この旅は罰ゲームでも、最短時間で行くための旅でもない。
自分と向き合うための旅だ。

そうだ!
宿から3km先の「道の駅 かわうその里 すさき」で休憩しよう!

今日はペースダウンすることに決めた。

標識

なんとか到着し、中に入ると土佐の名産品が充実!

カツオ

せっかく土佐に来たのだからお土産を買って妻や両親らに送ろう。

さて、しかし高知はカツオばっかりだね。
道を歩いてても、カツオの看板が非常におおい。

僕の持っていた高知のイメージは、坂本龍馬と広末涼子だったが、
そこにカツオもつけ加えなければならないなぁ。
その道の駅の「カツオのタタキ」が有名とのことだったが、
多少食傷気味の僕はスルーした。

宿を決め、時間があるので前職でお世話になった人たちに
「残暑見舞い」をせっせと書き始めた。

ハガキは「全高知特選12景」というポストカードを購入。
いかにも、「四国の旅先から書いて送りました」って感じ。
いいね。

結局20枚書くのに、2時間かかりました。
愛媛に入ったらまた書こうっと。

そして14時頃と早めに宿に入った僕は、
明日への英気を養うために休養するのでした。

宿

「がんばりすぎない勇気」
長旅には必要だね。

お参り:無し
歩いた距離:8km
歩いた時間:3時間

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お遍路十八日目『老婆がくれた魔法の薬』

旅を重ねる毎に何かレベルアップしているような気がします。

クリーム

マメができないようにテーピングもうまくなってきたし、
疲労が残らないように入念にマッサージをしたり・・・。

札所をお参りした数から考えると、レベル36。
ドラクエで言うと、ベギラマをやっと覚えたくらいかな。

今までは歩くのに必死だったけど、やっと余裕が出てきました。
たぶん自分の能力が把握できてきたからだと思います。

これからはもっと自分と向き合う時間を持ち、
これからの人生について、答えを見つけなければならない。
「早く着かないかなぁ」とか「暑いなぁ」とかではなく、
その日その日でテーマを決めて・・・。
なかなか難しいんだけどね。
言うは易し、行なうは難し。

さて、今日は足が軽かった。
宿泊予定の第三十七番札所:岩本寺までは26km。

天気は曇り。暑くないので都合がいい。

どんどん歩いていると、おばあちゃんが休憩所に座っているのが見えた。

おばあちゃん

「おはようございます!」と挨拶すると、
「休んでいきなさい。」と、お接待。

お菓子やパインジュースをもらう。

お菓子やパインジュース

ここでも僕はおばあちゃんキラーぶりを発揮して30分も話込んでしまった。

「足の筋肉が張って、一昨日キツかったんですよぉ」
という話になると、おばあちゃんが『アリビエート』という
ニュージーランド製のマッサージクリームをくれた。(写真)

さっそく足に擦り込むと、冷たくて超気持ちイイ!
まるで魔法の薬のようだ。

パッケージには「世界のチャンピオンアスリートが推薦する」と英語で書いてある。
市販では売ってないらしい。

これはとにかくスゴイ薬だ!
おばあちゃん!ありがとう!
手紙書くね!

その後、「そえみみず へんろ道」という山道を通り、峠越えをすることになった。
久しぶりの山道で最初は楽しかったが、
雨が降り足元がぬかるみ、大変な行軍となった。

それでも、
「以前のオレとは違うのだよ、以前のオレとは!!」
と、ランバ・ラル風に言いながら、一気に駆け上がる!
少し、登山に自信がついた。

今日、その山に入ったのは僕が初めてのようで、
蜘蛛の巣が通路に張られまくっていた。

金剛杖で払いながら進むも、
時々蜘蛛の巣に顔から突っ込んでしまい、山の中で一人もがいていました。
淋しいもんです。

峠を突破し、国道に出た僕を待っていたのは雨だった。
降ったり止んだりを繰り返していたが、結局本降りに。

雨

ポンチョを装着し、どんどん歩く。
今日のオレは一味違うぜ!と意気まいていると、
大型トラックが水しぶきをあげ、通りすぎていった。
一気にびしょびしょ。

「オイコラ!降りてこいや!ワレー!」
と一瞬思ったが、怒らない、怒らない。心穏やかに・・・。

そのうち雨も止み、『道の駅 あぐり窪川』で一休み。
窪川ポークが有名らしく、豚マンを食べる。
うん、ジューシーで旨い!

豚まん

なんか最近高知の名産品を食べる旅みたいになってきてるなぁ。
そうじゃないんだけどな。
そして岩本寺をお参りして宿坊へ。

足摺岬へ

明日はいよいよ、足摺岬へ出発!

お参り:第三十七番札所
岩本寺
歩いた距離:26km
歩いた時間:8時間

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お遍路十九日目『挨拶しようよ!』

僕はお遍路で歩いている時、会った人に必ず挨拶するように心がけています。
若年層の人たちは、無視される確率30%ですが、めげずに頑張っています。
ただ、50歳以上の方々はほぼ100%の確率で返事して頂けます。
特に女性はかなりフレンドリーで、
「頑張ってね」とか「大変やね」とか一言必ずつきます。
今日も30メートル先の田んぼのあぜ道で座っているおじいさんに
大声で挨拶すると、手を振り返してくれました。

嬉しくなり元気が出てきます。
歩くチカラも自然と湧いてきます。

これは、相手も同じではないでしょうか。
挨拶というのはスゴイチカラがあるんだな、と実感。

僕が会社を作ったら、朝礼を最重要視して士気を高めたいね。
(注:徳島市などの都市部ではやっていません。人が多すぎるので)

宿坊

さて、今日は岩本寺の宿坊から出発。
足摺岬までの90km近い道程を行く。

足摺岬の「あしずり」とはなにか?
ガイドブックによると、
「その昔、お大師様(空海)に恋焦がれた遍路たちが、
道なき道を足を引き摺りながら目指したから」
らしい。
諸説あるみたいですね。

とにかく札所間の最長距離だ。心してかからねば。

風景

今日は宿まで30kmと手頃な距離のため、ボチボチ歩く。
足も軽く、いろんなことを考える余裕があった。

13日目に泊まった善根宿のご主人に言われた
「好きなことを職業にせなあかん!」という言葉。

自分の好きなことってなんだろう。
今日のテーマはこれかな?

これは起業塾に行ったときにも何度も考えさせられたことだ。
ここが弱いので、起業への動機付けがしっくりと来ないんだよなぁ。
ここには書ききれない程、いろんなことを考えた。
なんだか堂堂巡りみたい。

今日は道中のイベントがあまり無かったが、
長く歩くコツをつかんだように思った。
それは、距離(目的地)ではなく、時間で休憩するということだ。

今日は2時間歩いたら、30分休憩するということに決めていた。
最初の2時間を歩き終わった時、まだ歩ける感じがあったが敢えて休む。

休憩したらまた歩く。
これを繰り返すとあまり疲れが溜まらないように感じた。

お接待

今日は結果として、30km歩いたがまだまだ余力があった。
明日もこのやり方を試してみよう。

今日泊まる宿「東寺庵」
ここのご主人とは僕は二度会っている。

東寺庵

一回目は、第五番札所:地蔵寺の境内。
二回目は、室戸へ向かう途中の55号線。

ご主人が歩き遍路さんのためにチラシを配っていたのだ。
2色付きで2000円と安い!
風呂もあり洗濯もタダ。
すばらしいね。素直に感謝。

宿に着いたとき、以前会ったご主人はいらっしゃらなかった。

東寺庵

もともと京都の人だという。
京都の東寺の近くにも安宿を出しているそうだ。

それで東寺庵。なるほどね。

東寺が真言宗のお寺だと初めて知る僕でした。

お参り:なし
歩いた距離:30km
歩いた時間:8時間半

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お遍路二十日目『地図に欠陥判明!!』

風景

先日民宿でおばあちゃんにもらった地図に、致命的欠陥があることが
今日、判明しました。
1993年度版で非常に古いのです。

四万十川を渡るには、僕は渡し船を利用しようと思っていましたが、
昨年末をもって廃止になっていました。
その迂回コースとして「四万十大橋」を渡らねばなりませんが、僕の地図には存在しません。
それもそのはず、「四万十大橋」は1996年に建造されたものだからです。

もらったものなのであまりいろんなことは言えませんが、
「この地図は信用できるのか?」
と猜疑心が芽生えてきました。

ちなみに四万十川越えは、前日の事前調査の段階で判明していたため、
事無きを得ました。 ヨカッタ、ヨカッタ。

風景

東寺庵を6時前に出発した。

大方海岸沿いを歩いていると、多くのサーファーの人たちが波とたわむれていた。

サーファーの朝は早い。
よっぽど面白いのかな?
いつか僕もチャレンジしてみたいなぁ。

風景

足摺岬ははるか50km以上先。
今日はただ歩くだけの一日。

昨日の「2時間歩いたら、30分休む」というペースを保ち歩く。
う〜ん、快適。
この後もこれで行こう!

特別イベントが無く、昼過ぎに「下ノ加江」という町にさしかかった時のこと。

やっと見つけた自販機でジュースを買おうとしていると、
手招きするおじさんがいた。
そこは選挙事務所だった。

どうも今週日曜日、土佐清水市議会の選挙らしい。

「お茶でも飲んでいって」
と、中に通された僕はまだ歩き始めて1時間しか経っていないことも忘れ、
お言葉に甘えていた。
おにぎり等を頂戴する。ありがとうございます。

土佐清水市の議席は16に対し、19の立候補者。
「かなりの当選確率ですね。」
と、おばさんに言うと
「とんでもない!私たちが応援している人は新人やから落ちないように必死やで。
あんたも足摺行ったらこの人の当選祈願してきてや!」

は・・・、はい、必ずお願いしてきます。

思わぬランチタイムを過ごした僕はまた歩き始める。

四万十川

歩行距離が30kmを超えたところでさすがに疲れが見え始める。
今日の宿は34km先なのです。

あと1kmというところで、「海癒」という看板を見つけた。

これはもしや温泉?
ビンゴでした。

海癒

迷わず駆け込む。
これも何か神のお導きだろうと、神様に感謝。
どうも今はプレオープンの状態で、来月グランドオープンのようだった。

海癒のオーナーと湯上がりにお話させていただいた。

海癒のオーナーと

自分が経営者になりたい旨を話すと、
オーナーも経営者という立場であることから
その視点でアドバイスをしていただいた。

「いろんなプレッシャーはあるけど、私は楽しめない仕事だとやらない。
自分の幸せとは何か?やりたいことは何か?
それを探せばいい」

僕がこの旅を終えた時、それは見つかるのだろうか・・・。

お参り:なし
歩いた距離:34km
歩いた時間:10時間

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お遍路二十一日目『水の惑星(ほし)、地球』

写真

今日は朝3:40に目が覚めた。
喉が渇いていたので、ジュースを買いに外にでる。

ふと夜空を見上げると、満天の星空!手が届きそうな気がした。
北海道にいた時に見た冬の星空も良かったが、夏の星空もなかなかいいね。

しばらく座って眺めていた。
心がスーッと楽になるような感覚。
これはニュータイプへの覚醒の前兆?

お願い

朝5時に出発し、大岐海岸を左手に見ながら、心地よい朝の空気の中を歩く。

海にサーファーが浮かんでいるのが見えた。
ここは地元でも有名なスポットらしい。

木村拓哉さんも来たことがあるという情報を
足摺岬の売店の店員さんから聞いた。
(木村拓哉さんの弟さんが高知県中村市出身という関係で、
ということらしい。これは書いていいのかな・・・。)

足摺岬

足摺岬への道中、窪津漁港へと立ち寄った。
腹が空いたので朝食を食べようと思ったのだ。

「ぶらり途中下車の旅」のように何か美味しいものに出会えるかも!
と期待していたが、朝7時と早かったので店が開店していなかった。
僕は「なんだかなぁー」と阿藤海のマネで悔しがる。

大漁屋

やむを得ず「大漁屋」という魚卸の店で寿司を買う。

へんろ小屋

腹拵えをすまし、足摺岬までのあと10kmを力強く歩く。
第三十八番札所:金剛福寺が足摺岬の近くにあるのだ。

金剛福寺

ようやく到着し、お参りをすまし納経所へ行くと、
「歩き遍路の方のためにお接待しています」
と、生協のスポーツドリンクをいただいた。

お寺の方からお接待を受けたのはなんと初めて!
一気に飲み干した。ありがとうございます。

ここまで3日間かけて80km以上の道程を歩いて来たのに、
お参りは30分かからずあっけなく終わる。 なんだか淋しいね。

足摺岬の展望台

その後、足摺岬の展望台へ。
なんと視界280°くらいが海の大パノラマ!
「地球が丸い」ということを地球上にいながら実感した!
地球は、水の惑星(ほし)だなぁと感動!

足摺岬の展望台

空海は修業の地で、空と海しか見えない光景に出会い、空海と改名したそうだ。
この風景を見れば、空海の気持ちがわかるよ。ホント。

朝の星空、足摺岬の海と、僕は素直に「キレイなものはキレイ」
と感じることができるようになっていた。
いろんなことにも感動を覚えることが多い。

少しずつ感性が鋭く、敏感になってきているのかもしれない。
それは自分の中の余分なものが削ぎ落ちてきている証拠なのかな。

さて、次は休むまもなく第三十九番札所:延光寺へ向かう。

ここへ行くにもいろんなルートが存在するが、僕は一番距離の短いルートを選択。
打ち戻りといって、もと来た道を戻ることにした。

そして戻る途中、再度窪津漁港にさしかかった時、
またもや選挙事務所でお接待をうけることになる。
頑張れ!たきざわ満さん!
お接待ありがとうございます。

たきざわ満 ん

この時点でかなりバテていた僕は、宿までの距離をやけに遠く感じていた。
あと2kmの地点を歩いていると、前からたきざわ満さんの選挙カーが!!

手を振ると、
「おう!頑張れよ!!」
と、スピーカー越しに返事をしてくださいました。
あれは元気でたなぁ。

お参り:第三十八番札所
金剛福寺
歩いた距離:36km
歩いた時間:12時間
体重:70.5kg(スタート時から−7.5kg)

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お遍路二十二日目『終わりなき旅、愛媛へと・・・』

僕は、Mr.childrenの歌をよく聞きます。

彼らの楽曲はメロディーもいいですが、僕は歌詞がとりわけ好きです。
「終わりなき旅」
この歌はとにかく気にいっています。
僕の人生の岐路には、かならずこの歌がありました。
北海道で挫折し、本州に帰る苫小牧発のフェリーの中で、
この歌を聴いて僕は泣きました。

「閉ざされたドアの向こうに新しい何かが待っていて、
きっと、きっとって僕を動かしてる」
「いいことばかりではないさ。さあ、次の扉をノックしよう」
というフレーズが印象的です。

そして今。
「胸に抱え込んだ迷いが、プラスのチカラに変わるように、
いつもこうやって僕らは動いてる」
「高ければ高いカベのほうが登ったとき気持ちいいもんな。
まだ限界だなんて認めちゃいないさ。」
というフレーズが今の自分にぴったりだと感じています。

一曲の歌がこれだけ自分を奮い立たせてくれている事実に、自分自身驚いています。

民宿久百々

さて、昨日泊まった「民宿久百々」は、料理が野菜中心で美味しく、
久しぶりに満足いく宿でした。

昼食用のおにぎりもお接待していただきました。
また来たいと思わせる宿です。
ホントにありがとうございます。

第三十九番札所を目指し、歩き始めた。

舗装された山道をいくが、民家が無く、人気のないところを歩いていたため、 まったくイベントが無い。

昼を過ぎた頃

昼を過ぎた頃、雲行きが怪しくなり、空がゴロゴロ鳴りだした。
「これは降るな」
と思ったとたんに、豪雨&雷!

近所の納屋に緊急退避。
しばらく止みそうになく、おにぎりを食べながら天気が回復するのを待つ。

三原町というところは、標高100Mのところにある町で、周りは山に囲まれている。
山の天気は変わりやすいという通説はホントだった。

その後、アメが止んだらまたカンカン照りになってしまいました。
今日は雨宿りのタイムロスが響き、第三十九番札所の手前の宿でストップ。

菩提の道場

明日は、いよいよ第3ステージ「菩提の道場」愛媛県に突入!
「修業の道場」高知県を経験し、一回り大きくなったのを自分自身感じています。

お遍路とは、
「もっと大きなハズの自分を探す終わりなき旅」

お参り:なし
歩いた距離:31km
歩いた時間:9時間

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